翌朝、いつものように、まことと一緒に学校へ向かう。

いつもどおり他愛もない話をしていて会話が途切れたとき、まことはすかさず真面目な顔をのぞかせた。

「唯子、あんた本当に吉崎君って人と文通するの?」

私も真面目な顔で返事をする。

「うん、するよ。」

まことはため息をついて、

「でも知らない人でしょ?悪い人かもしれないよ、とか、唯子に何かあったらどうするの、とか、本当は言いたいこともっといっぱいあるけど……
唯子がそこまで真剣なんだったら、私はもう何も言わない。応援するよ。」

と呆れたように笑った。

でもすぐに真面目な顔になって、何かあったらすぐ私に言ってよね、と付け加えた。