施設老人

そうこうしている内に入院が上がってきた。

家族の付き添いはなく一人でストレッチャーに寝ている。

家族の変わりに青いユニフォームをきた女性が付き添っている。

高田さんは肺炎の割に元気そうでニコニコしながらこちらをみている。

中肉中背だか顔にお肉が多くだらんと下がっていてブルドックみたいになっている。

肌は歳の割には綺麗でツヤツヤしている。


ベッドに高田さんを移動させると青いユニフォームの人が話しだす。

「施設のものです。必要な物は揃えてきましたが足りないものとかありましたらまた連絡下さい。」

用件を伝えるとそそくさと帰っていく。

私達は見た感じ緊急性のない入院で安心していた。

この時まで。