Turquoise Blue 〜空色のベース〜



電車から降りて、
キョロキョロと
皆を探す



− 携帯が鳴った
シノからだ



『ユカ〜!平気〜?!』

「へーきー!」

『皆
西口の改札にいるよ〜!』

「わかった−!」



改札前のキヨスクに
ユリちゃんとシノが居た


「あれ?
マキちゃんは?!」


「コピーする物あるから
先に行っててって」


「あれ?
ライヴハウス前にコンビニあるって
地図になかった?」


「ライヴ前は
すごい混むから
後は近所に無くて、遠いから
先にやってくって」


「なるほどーー!
…それは考えてもいなかった…」



さすがはマキちゃんだ





−ものすごい大通りの
デパートとかが
いっぱいある道を歩く
8時前だから
まだどこも開いてない

車もたくさん走ってる

歩道は細いからこわい



しばらくしたら
横道にすぐ、神社があった


「…こんなトコに神社あるんだね」

「ね」

「先に出来てたのかもよ?」
シノが笑った


「あ〜!そういえば
そうだよね〜
あははは」

ユリちゃんも笑う


また歩くと
小さな病院が見えた

+の付いた、小さな看板


「もうすぐ着くよ」

地図を見ていた
ユリちゃんが呟く




病院の横道を過ぎると
小さめの雑居ビルがたくさん

マンションや、
お店が並ぶ中に

【新宿Jemu】と看板を見る前に

場所が判った


人で