Turquoise Blue 〜空色のベース〜



リナはいきなり
音楽室から出ていった


ユリちゃんが先輩に意見する
「先輩!
あんな言い方は…!」


「アイツ、練習全然してないでしょう」



「…確かに
たまに来ないとか
よくあるけど、でも」



「コンクールみたいなの
出るんだっけ
応募したんだろう 君ら

あの趣旨だと
映りでイベント自体には
もし合格したとしても

歌ったあと
1番恥ずかしい思いするのは
リナだぞ」



マキちゃんがそれに答えた

「…学校の文化祭じゃないのは
理解してます

友達だからって、やれば
拍手してくれたりはしない

でもそれを含めて
リナにも勉強して欲しいなって
思ってました」



「リナは、音痴だろ

誰もキチンと言わないから
逆に自分を上手いと思ってる


そんな奴が
衆人監視の中で
あんな調子で歌うたって
吹き出しでもされたら
どうなるよ?





…んじゃ帰るね

アイツが自分で考えて戻って来たら
また入れてやって」



「追い掛けないんですか?!」

シノが問う



「今までの男はどうかしらないけど
自分がやりたいと思って
やった結果は
自分で考えるようにオレはさせたい」