全てを話し終えて、全員の顔を見渡すと、2人だけ皆とは違った表情をしていることに気がついた
親父とお袋だ
恐らく、親父達も失感情症のことを疑っているのだろう、真剣な表情で何かを考え込んでいるふうだった
そして、考えがまとまったのか口を開いた
「失感情症…だな」
「恐らくね」
やっぱり、病気として思い浮かんだ、その病名は俺と一緒だった
「親父とお袋もそう思うのか…」
「と言うことは、蒼も?」
「話を聞いている時に、その病名が頭に浮かんだ」
「その、失感情症、と言うのは?」
蓮さん達も知らなかったようで、俺達にそう聞いてきた
「失感情症……アレキシサイミアとも言われている
アレキシサイミアとはギリシャ語で、日本語に訳すと感情の表現の欠落を意味する」
「つまり、失感情症とは、自分の感情を感じることができなくなったり、表現できなくなったりする病気なの
多分、深夜ちゃんと舞夜ちゃんはこの病気に掛かっているのだと思うわ」
「治す、方法はあるの?」

