「余計なことを……」
聞き取れるか聞き取れないかぐらいの、本当に小さな声だったが、俺にははっきりと聞こえた
恐ろしいぐらい低く、そして迷惑そうな声色で…
睨みつけるような鋭い目付きでそういったことに…
いや、恐らく、ここにいる全員が聞こえた
だって、全員がさっきよりも戸惑った表情をしている
「深夜…どう「それで、お父様方はもう、舞夜の現状をお聞きになられましたか?」
「え、えぇ
輸血をしたけど、まだ目が覚めないそうね」
「はい
このままですと、舞夜はまず間違いなく昏睡状態に陥ってしまうでしょう」
淡々と喋る深夜…
深夜の病気のことを思えば仕方のないことなのだろうけど…
やっぱり、少しは思うところはある
「昏睡状態…」
「あまりにも酷い貧血だと、そうなることがありますから…
兎に角今は、輸血を欠かさず行い、様子を見るしかありません
それでは、私はしなければならないことがまだありますので、これにて失礼させていただきます」

