私達が喋り終えて口を閉ざせば、両親達は何だか可哀想なものでも見るかのように悲しげな目をして私達を見つめた
「その考えは、貴方達自身の考えなの?
それとも、誰かにそう言われて言っているだけなのか、どちらなの?」
その意味のよく分からない質問に、私達は一旦顔を見合わせてから両親達に体を向き直した
「勿論私達自身の考えであり、意見でもあるのですが、それがどうかしましたか?」
私達の考えを代表して舞夜がそう言った
「そうか…」
そうすれば、何故かさっきよりも悲しげな顔をされた
「まぁ、今はそれでもいい」
「ただし、婚約者候補の話はそのままにしておく
今日その婚約者候補の4人がここへ顔合わせの為にやって来る
それには参加してくれ」
舞夜の父親がそう言った
「そう言うご指示とあれば、私達に拒否する理由はございません」

