その間に俺は、舞夜を横抱きにしてこの温室のソファーがあるところまで運んだ
ソファーに寝かせて、足を30㎝程持ち上げ、起動が塞がれていないか確認をする
今日の舞夜の服はワンピースだから、ボタンやベルトの類はないな…
後は、碧達が来るのを待つだけ…
「蒼、メイドからクッションと毛布を貰って来ましたよ」
碧の声が聞こえ、俺は直ぐに2人に指示を出した
「碧は持ってるクッションを、俺が持ち上げている舞夜の太もも辺りに入れてくれ
30㎝位高くなるまで
伊織は、その毛布を舞夜にかけてくれ」
言われた通りにする2人
後は、奏が深夜を連れてくるだけ
聡い深夜なら、俺が貧血だと言うことを伝えてくれとだけ奏に言ったと聞けば、俺の言いたいことが分かる筈…
「蒼、深夜を連れてきたよ」
奏の声が聞こえ、顔を上げれば、深夜が何時もよりもどことなく焦った顔つきでそこに居た
「蒼、もしもの時の為に医務室のベッドを空けて、すぐに処置ができるようにしてきましたよ」
流石深夜
俺の言いたいことを瞬時に理解したようだ