今度こそ幸せに…Ⅰ



〜蒼side〜

 
「蓮達が、深夜ちゃんと舞夜ちゃんの正式な婚約者を、来年の4月までに決めるように言ったそうだ」


夕食の時に、親父が徐ろにそう言った


「来年の4月ってことは、丁度あと1年…」

「あぁ、期間は短いが、それ以上はこっちが待つことができないからな」


真剣な声色でそう言う親父


親父のその言葉の重要性は、俺が一番理解しているつもりだ


俺は今年で18歳になる

と言うことは、来年には19歳になる


俺は一条財閥の跡取り息子だ

今はまだ、正式に次期社長として紹介されたわけではない


正式なお披露目は、俺が高校を卒業し、大学に入学したと同時にする予定だ


親父も同じ年で紹介された

基本的に、何処の財閥も跡取りが19歳になる年に紹介する


ただの、俺達と同じくらいの財閥ならここまで言ったりはしない


だが、相手は華京院家と鬼龍院家だ