「それで、私達に一体どのようなご用件なのか、お伺いしてもよろしいでしょうか」
このままでは話が進まないと思い、私がそう切り出した
「あぁ、ごめんなさいね
今回貴方達を呼んだのは、2人に婚約者候補の人達を教えておこうと思ってね」
「婚約者候補、ですか…」
「婚約者候補の人達、と言うことは、まだ正式に婚約者と決まったわけではないのですね?」
「そして、候補者が複数人いると解釈してもよろしいですか?」
私の言いたかったことを舞夜が途中から聞いてくれた
「えぇ、候補者は4人いて、その中から貴方達に選んでもらおうと思って」
そんな非生産的なことをしなくても、この人達が勝手に決めてくれたら一番効率がいいのに
「そのような非生産的なことをしなくとも、貴方方が勝手に決めてくださるのが一番効率が良いのではないのですか?」
舞夜も同じことを考えているみたいだし
「確かにそうも思った
だが、俺達が勝手に決めて、お前達はそれに従って結婚する」
「そんなことをしたくないのよ、私達は」
そんなの…

