まずい、非常にまずい


・・・・・本当にまずい…


「ど、どうしよう深夜…」

「私が聞きたいよ、舞夜」
本当にどうしよう…」


私達は今、重大な危機に直面している


その危機と言うのは……


「お父様達と一緒に食事するとか聞いてないしっ!」


そう、お父様達と一緒に食事をすることになってしまったことだ


どうしてそんなことになってしまったかと言うと、それはほんの数分程前のことだった


その日は珍しく、お父様達の仕事が早く終わった


そんなことを知らない私達は、いつものように食事を部屋でとろうとした


その為に、食事の時にいつも使っている私達共用の部屋に行こうとして廊下を歩いていると、何故か向かいからお父様達らしき人の姿が見えた

今、ここに居る筈のない人達と鉢合わせたことに私達は驚き、そして固まった


そんな私達に気がついた…と言うか、私達目掛けて歩いて来ていたような気もするけど、お父様達が私達の正面に立った