苦笑いの親父に、キラキラとした目をしたお袋


「何と言われようが、駄目なものは駄目だ」


そう言えば、何故か嬉しそうな顔をする親父達


「それだけ、深夜ちゃんのことが好きなのね…蒼」

「あぁ、好きだ」


急に真剣な声色になってそう言われるものだから驚きはしたが、俺も真剣にって簡潔にそうこたえる


「そう…本当によかったわ」

「何か言ったか?」


よく聞こえずに聞き返せば


「蒼が深夜ちゃんにベタ惚れなのね、って言っただけよ❤」


そう返されて、親父からは生暖かい視線を送られ


それで俺は、居たたまれなくなって自分の部屋に戻ったのだった


その後ろで親父達が、嬉しそうに、そして安心した顔をしていたことは知らなかった


〜蒼side end〜