今度こそ幸せに…Ⅰ



もし、深夜が俺に惚れずに伊織に惚れたとしても、どこの馬の骨ともしれない奴等にやるよりは何倍もマシだ


舞夜だって、碧か奏になら任せられる

2人の人柄は知っているからこそ安心できる 


恐らく、他の3人だって俺と似たりよったりなことを考えているはずだ


初めて俺達の中身を見てくれた女だからこその思い


この執着が、一般的に見れば異常なことぐらい分かっている
 
それでも、そう思ってしまう


人を本気で愛したことなんてないから、どうしていいのかが分からない


だから、自分の思いを持て余してしまう

だから、執着してしまう


それでも、例えこの思いが異常だったとしても、深夜と舞夜を俺達以外の手には渡ってほしくない…


他に、親以外で俺達の中身を見てくれた奴は居ないから…


でも、俺達は知らなかった

この幸せな時間は、そう長くは続かないことに…


〜蒼side end〜