もし、深夜が俺に惚れずに伊織に惚れたとしても、どこの馬の骨ともしれない奴等にやるよりは何倍もマシだ
舞夜だって、碧か奏になら任せられる
2人の人柄は知っているからこそ安心できる
恐らく、他の3人だって俺と似たりよったりなことを考えているはずだ
初めて俺達の中身を見てくれた女だからこその思い
この執着が、一般的に見れば異常なことぐらい分かっている
それでも、そう思ってしまう
人を本気で愛したことなんてないから、どうしていいのかが分からない
だから、自分の思いを持て余してしまう
だから、執着してしまう
それでも、例えこの思いが異常だったとしても、深夜と舞夜を俺達以外の手には渡ってほしくない…
他に、親以外で俺達の中身を見てくれた奴は居ないから…
でも、俺達は知らなかった
この幸せな時間は、そう長くは続かないことに…
〜蒼side end〜

