今日は最近恒例となった茶会の日
茶会というのは、深夜と舞夜が言い出したのを俺達も使っているだけだ
「蒼、どうぞ」
「あぁ」
深夜に差し出されたミルクティーを受け取り、一口口に含めば、アッサムのコクのある味と芳醇な香りが漂ってくる
惚れた贔屓目をなしにしても、深夜がいれた紅茶はどれも旨い
本当に紅茶が好きなのが、表情からも、紅茶の味からも伺い知れる
因みに、紅茶をいれるのは深夜の役割で、コーヒーをいれるのは舞夜の役割だったりする
俺達が毎回どちらかを持ってくるから、交互にいれるよりは楽だろうということでついた役割だったりする
深夜と舞夜の嬉しそうな顔を見る為なら、毎回持って来るぐらいわけないことだ
俺が恋愛的に好きなのは深夜だが、舞夜のことも友人として好きだ
2人が気が付かせてくれたからこそ、今の俺がある
恋愛面では深夜が好きでも、俺にとっては、舞夜も大切な人間であることにかわりはない
だから、舞夜の嬉しそうな顔を見るのも好きだ

