今度こそ幸せに…Ⅰ



〜舞夜side〜
 

どうして?


「どうしてなの…」


どうしてそこまで、私達のことを心配するの?

こんな、こんな私達を、どうしてそこまで…


「本当にいい人達ね…ねぇ?舞夜
それに比べて、私達は…自分の為にあの人達を突き放した」

「それなのに、突き放したのに、どうしてまだ、気にかけてくれるんだろう…」


突き放したのに、どうして


私達に笑顔が増えたことを、誰よりも喜んでくれたのに…

少し話をする機会が増えただけで、物凄く嬉しそうにしてくれたのに…


それなのに、どうして私達は…


あの人達が、私達の為に婚約者候補を作ったことに気がついたのは、話し相手になる約束をしたすぐ後だった…


理解できなかった…


どうして、ただ娘というだけで、そこまでできるのか…

どうして…娘と言う、形だけの存在の、ただ血が繋がっているだけの為に、そこまで必死になるのか…
 
なれるのか…