〜舞夜side〜
どうして?
「どうしてなの…」
どうしてそこまで、私達のことを心配するの?
こんな、こんな私達を、どうしてそこまで…
「本当にいい人達ね…ねぇ?舞夜
それに比べて、私達は…自分の為にあの人達を突き放した」
「それなのに、突き放したのに、どうしてまだ、気にかけてくれるんだろう…」
突き放したのに、どうして
私達に笑顔が増えたことを、誰よりも喜んでくれたのに…
少し話をする機会が増えただけで、物凄く嬉しそうにしてくれたのに…
それなのに、どうして私達は…
あの人達が、私達の為に婚約者候補を作ったことに気がついたのは、話し相手になる約束をしたすぐ後だった…
理解できなかった…
どうして、ただ娘というだけで、そこまでできるのか…
どうして…娘と言う、形だけの存在の、ただ血が繋がっているだけの為に、そこまで必死になるのか…
なれるのか…

