前世のことを忘れたいなだんて思ったことは、今まで一度だってなかった
寧ろ、覚えていようと思ってさえいた
二度と、同じ過ちを繰り返さない為に…
そう思っていたのに
「私達もまだまだ、だね」
「…そうだね」
だって、出会ってまだ数日の彼等に、この思いを、決意を揺らがされそうになるなんて…
昔なら、そんなこと絶対になかったのに
「これが、思いの差なのかな?
昔ならこんなことで、他人に心を揺らがされそうになるなんてことは絶対にあり得なかった」
「でもそれは、思いの、覚悟の差…だったのかもしれないね」
覚悟の差、か…
「そう、なのかもしれないね」
確かに、あの頃の私達には覚悟があった
誰にも負けないくらい大きくて…強い覚悟が
「覚悟と言う名の執着
盲目的なまでの、目的を果たすことへの執着」
「それもまた、一種の覚悟」

