昨日、私と舞夜の婚約者候補の4人と顔合わせをした


馴れ馴れしくするな、と言ったのは向こうだったはずなのに、何故今日、彼等はここに居て、そして、開口一番に謝られたのだろうか…


「えっと、何があったのかは存じ上げませんが、昨日のことで謝らなければならないのは私達の方であり、貴方方には何の非もないのですが…」

「いや、俺達はお前等2人を女だからと言う理由で初対面あるまじきことを言った」


それは…


「それを言うのなら、私達の方こそ初対面にも関わらず生意気なことを申し上げてしまって」

「「申し訳ございませんでした」」


寧ろ謝るべきはこっちの方


「いえ、逆に私達は感謝しています」

「お前達の言葉がなければ俺達はいつまで経っても前に進めなかったし、間違えた考えをし続けたいた」

「2人のおかげで目が覚めたよ
本当に有難う」

「いえ、あれは完全に、私達の勝手な言い分であって…」

「なら、お互い様でいいんじゃないのか?
俺達は、お前達2人に感謝している
それは紛れもない事実であり、俺達の意思だ」

「そう言うことなら…
それはそうと、そんなことを言うためだけに、わざわざここにいらしたのですか?」

「いや、お前達2人に会いに来た」