「お前が俺達と距離をとっていたのは、前の両親が原因か?」
「はい
前世での両親への怒りと憎しみは、消化されることもなく私達の心に残りました
お父様達を恨んでいるわけではないですし、昔のような勘違いもしてはいないんです
でも、それでも、親子と言う関係に、家族と言う存在に感じていた疑問は残りました
親とは、私に……私達にとって忌むべき存在なんです
だから、罪のことも相俟って、お父様達のことを受け入れることが、私達にはできませんでした」
いつまでも忘れられない過去に生きていた深夜と舞夜……
辛かったのは分かるが、これ以上過去に生きる必要はない
「そうか…なら、これから少しずつ慣れていけばいい」
蓮さんがそう言うと、目を見開いて固まった深夜
そういう言葉すら、かけてもらえなかったんだろうな

