今度こそ幸せに…Ⅰ



「だから、両親の前で、その時あったことを全て話して、両親の目の前で死ぬ
それが、一番両親の心を抉る方法だと思ったんです
感情が上手いこと発達していなかっただけで、両親は両親なりに私達のことを思っていたのも知っていました
だから、その方法しかないと思いました
そして、私達が16歳の時、その復讐を遂行しました
顔面蒼白になる両親と玲沙の両親を見て、いい気味だと思いました
後で知った話ですが、賊は玲沙の両親も恨んでいたようなんです
そして、私の両親が連絡を受けた時、玲沙の両親も側に居たそうなんです
そのことから、私達は玲沙の両親も復讐の対象としました
私達は死ぬ間際に、これは復讐だから、どんなに辛くても生きて償えと言ってから死にました
辛い現実に耐えられなくなって、自殺されては困るのでね……
その後両親がどうなったのかは知りませが、心に大きな傷をつけることができたことだけは間違いないでしょう
そして、死んだ筈の私は、今度は華京院深夜、鬼龍院舞夜として生を受け、その前世のことを、5歳の時に思い出しました
間が悪かったんです
お父様達は、私達に興味がないと思っていて、それが違うと分かり、そのことについて謝ろうと思った時に思い出して、両親を憎み復讐まで行った私達には、お父様達の思いは受け取れないと思って、絶望したんです
やっと得られるはずだった、両親からの愛すらも私達は受け取れなくなり、その現実に耐えられなくなって、私達は心を切り離し、感情が分からなくなってしまったんです」


深夜が話し終わると、病室内を沈黙が支配した