「神代家と神宮寺家は、500年以上続く由緒正しい名家でした
あらゆる方面に名の通った家で、ここで言うところの華京院家と鬼龍院家のようなものですね
だからこそ、狙われやすいんです
あの日、私達の住んでいた屋敷に賊が入り込んで来ました
その賊は両親を恨んでおり、復讐をしようと思っていたみたいです
ついでに脅して、お金を巻き上げようと画作していたみたいなのですが、私達と両親は一緒に暮らしていたわけではなかったので、賊の計画は最初の段階から失敗していました
周囲も、私達は一緒に住んでいると思い込んでいたみたいで、その所為で勘違いしたのでしょう
屋敷中荒らして、何処にも両親を見つけることのできなかった賊は、標的を両親から私達に変更しました
私達を人質にし、両親を誘き出そうと考えたようです
メイドを脅して連絡を取らせると、色々と脅し文句を言っていたのですが、私達を人質にされても尚、両親はその呼び出しに応じようとはしませんでした
そして、あろうことか電話を一方的に切ったんです」
私達に興味がなかったのでしょうね
そう言った深夜からは、何も感じなかった
怒りも、悲しみも、憎しみも……

