今度こそ幸せに…Ⅰ

 

『馴れ馴れしくするな』


・・・・・・・

onにした途端に聞こえてきたのは、何とも言えない言葉だった

この応接間に暗い沈黙が続く間にも、話はどんどん進んでいく


『利用されたのなら、利用し返すぐらいの意思がなくてどうするのです?』

『貴方達はただ、自分の置かれた状況を嘆いて、何も変えようとせず、変わろうともしていないだけでしょう?』

『『本当、思い上がるのもいい加減にしてください』』

『変えようと思えば、変えられる』

『変わろうと思えば、変われる』

『『それをしていないのは、貴方方』』


深夜と舞夜の言葉を聞いて、再び沈黙が訪れた


「強いのね、あの2人は」


そんな沈黙を破ったその言葉は、全員の思いを示していた


「あの子達も、これで漸く目が覚めたのかな?」

「覚めただろうな、あんなにばっさりと切り捨てられて、現実を突きつけられたのだから」

「それにしても、どうしてこんなにも他人の思いを知って、正せるだけの考えを持っているのに、自分に向けられる思いは、あんなにも伝わらないのかしら…
ある意味器用ね、あの2人」