「今のお前は、過去に囚われたまま、前に進めず、過去の中で生きている
過去を忘れるなとは言わない
でも、お前が生きているのは過去じゃない…
今を生きているんだ」
その言葉を聞いた時、私の中の何かが崩れ去ったような気がした
「生きて償う、か
そんなこと考えたこともなかった
私は今まで、どれだけ無駄な時を過ごしてきたのだろう……
私は、生きてきた時すら、刻めてはいなかったのね……」
「今まで生きてきた時すら刻めていなかったのなら、これから刻んでいけばいい」
どうしてこう、蒼は私の中に何重にもかけた心の鍵を、1つ1つ壊していくのだろう
「お前が今まで孤独だったのなら、その分俺が側に居てやる
お前の心の闇は、俺が取り払う」
どうして、蒼は……
「どうして?
どうして蒼は、そこまで私の為にしてくれるの?」
私のことなんて、放っておけばいいのに……

