話し終えて隣を見れば、深雪や舞央の目には涙が浮かんでいた
その奥にいる棗の顔も、悲痛そうに歪んでいた
よっぽど、あの2人の言葉がショックだったんだろうな
かく言う俺も、あの言葉はかなりショックだったが…
「親が決めた結婚相手ではなく、少しの自由な結婚が甘い、か」
「なんて言うか、悲しい子達ね
何があったのかは知らないけど、あの子達には、他人の言葉は尚の事、貴方達の思いすら届いていない」
「それに、本当に自分のことを道具だと思っているようだな」
訪れた沈黙は俺達の心そのものを表しているようだった
「そう言えば、子供達の方はどうなっているのかしらね」
深雪がふと思い出したようにそう言った
「聞いてみる?
どうせ、盗聴器付けてるんでしょ?彼らに」
「あ、バレた?
いやぁね、あの子達、女嫌いだからちゃんと話をしているのか心配で、つい、ね」
「だろうと思った
まぁ、聞いてみるか、気になるし」
取り付けた盗聴器のスイッチをonにした

