今度こそ幸せに…Ⅰ



話し終えて隣を見れば、深雪や舞央の目には涙が浮かんでいた

その奥にいる棗の顔も、悲痛そうに歪んでいた


よっぽど、あの2人の言葉がショックだったんだろうな

かく言う俺も、あの言葉はかなりショックだったが…


「親が決めた結婚相手ではなく、少しの自由な結婚が甘い、か」

「なんて言うか、悲しい子達ね
何があったのかは知らないけど、あの子達には、他人の言葉は尚の事、貴方達の思いすら届いていない」

「それに、本当に自分のことを道具だと思っているようだな」


訪れた沈黙は俺達の心そのものを表しているようだった


「そう言えば、子供達の方はどうなっているのかしらね」


深雪がふと思い出したようにそう言った


「聞いてみる?
どうせ、盗聴器付けてるんでしょ?彼らに」

「あ、バレた?
いやぁね、あの子達、女嫌いだからちゃんと話をしているのか心配で、つい、ね」

「だろうと思った
まぁ、聞いてみるか、気になるし」


取り付けた盗聴器のスイッチをonにした