今度こそ幸せに…Ⅰ



棗達も、蒼君達も、仁達も驚いている


斯く言う私も、驚いている


だって、あの子達のあんな表情を見たのは初めてだった


あんな、今にも死んでしまいそうな顔……


「もうそろそろ何処かへ行った方がいいですよ
飛び降り自殺をする瞬間なんて、見たくないでしょう?」

「深夜……舞夜……」

「もうすぐ、会える」


その言葉は歓喜に満ちていた


私は何も言えなくなった


これから死のうとしているのに、あんなにも嬉しそうにする舞夜と深夜が、何だか別人のように見えた


あの子達は、本気で自らの死を望んでいる


でも、私は2人に死んで欲しくない