今度こそ幸せに…Ⅰ

 

崖先まで近付けば、2人がゆっくりと振り返った


「どうして、ここに居るんですか?」

「手紙に書いていた筈ですが?
私達を、死なせてください、と……」


酷い顔だった


まるで生気が感じられなくて、今にも死んでしまいそうな顔をしていた


今朝とは全く違う…


「どうしてそこまでして死にたがる」

「どうして、ですか……
書いていませんでしたか?
私達は罪を犯したって、それを償わなくてはならないのだと……」


その為に、死ぬというの?


「その罪とは何だ」

「…………………話す必要を感じませんね」


生気のない声

生気のない顔と相俟って、死人のようにすら感じられる