崖先まで近付けば、2人がゆっくりと振り返った
「どうして、ここに居るんですか?」
「手紙に書いていた筈ですが?
私達を、死なせてください、と……」
酷い顔だった
まるで生気が感じられなくて、今にも死んでしまいそうな顔をしていた
今朝とは全く違う…
「どうしてそこまでして死にたがる」
「どうして、ですか……
書いていませんでしたか?
私達は罪を犯したって、それを償わなくてはならないのだと……」
その為に、死ぬというの?
「その罪とは何だ」
「…………………話す必要を感じませんね」
生気のない声
生気のない顔と相俟って、死人のようにすら感じられる

