「舞夜ったら、一体どうしちゃったのかしら……」

「余程食事の練習が嫌だったようだな」


全く持ってその通りですよ……棗様


「舞夜はその内復活すると思いますが、それよりも……
お仕事の方はよろしいのですか?
連絡を入れてから、1分もしない内に此処に来られましたけど……」


そう問いかければ、顔を背ける棗様と舞央様に、目を背けるお父様とお母様


「では、そろそろお戻りになられてはいかがですか?
私もそろそろお暇させて頂きますので」

「もう帰るの?」

「はい
昏睡状態から目覚めた直後ですし、疲れが溜まっているようですので
その証拠に、少し疲れたような表情をしていますから」

「あら、そうだったの?」


一斉に舞夜の表情を見るも、分からなかったようで首を傾げている


「まぁ、時間も時間だし、そろそろ帰るか」


そう言って帰って行った棗様達