一条家から帰って来ると、何故だか知らないけど、無性に舞夜のところへ行かなくてはならない気がした


舞夜に何かあったのかと思い、急いで医務室へ向かった


医務室の、舞夜の居る部屋の前まで着いて、あたりを見回しても、別に普段と変わりない静かな医務室だった


何もなかったのかと思ったが、一応部屋に入ることにした


部屋に入れば、そこに居るのは管に繋がれ、今だに眠り続けている舞夜


「そろそろ起きないと、面倒なことになるよ、舞夜…」


舞夜の手を握ってそう語りかければ、わずかに動いた手


「…舞夜?」


暫くすれば、舞夜の目が薄っすらと開いたの


「み、や?」

「えぇそうよ」


か細い声だったけど、それでもしっかりと聞こえた


舞夜が私を呼ぶ声が…