今度こそ幸せに…Ⅰ



舞夜がそう言った後、この執務室の扉がノックされた


「何だ」

「お客様がお見えになられましたので、応接間へご案内いたしました」

「そうか、すぐ行く」


舞夜の父親は返事をした後にこちらへ向き直った


「そう言う訳だから、これから応接間へ向かう
お前達も来てくれ」

「「分かりました」」


本当は断りたかったが、断る訳にもいかない為、そう言うしかなかった


ソファーから立ち上がり、両開きの扉を開けて両親が通り過ぎるのを待ち、私達も部屋を出て扉を閉める


この行為だって私達からすれば当たり前のことなのだが、両親達からすれば当たり前ではないらしく、初めてこれをした時なんて、そんなことはしなくてもいいと、何時間も延々と聞かされ続けた

結局は説得するのは諦めてくれたが、納得はしていないらしく、何時も苦々しい顔をして通り過ぎていく


その思いすら、私達にとっては理解出来ないものだと言うのに…