ちゃんと伝えたいから


放課後になった。



「あの!玲那、話があるの。」



「うん」



ふう、と息を吐く。緊張するけどちゃんと言わなくちゃ。



「あのね、私玲那のこと好きだよ。
一緒にいて楽しい。
でも、私少し悲しいの。」



「え、鈴…」



「玲那にマイペースとか遅いって言われた時。


みんなと話してたらいきなり遮られちゃったのは、ショックだった。


私は玲那が好き。
だから玲那に私の行動を否定されたみたいで嫌だったの…!」



最後の方は泣いてしまったけど、なんとか伝えられたと思う。



顔を上げて玲那の方を見る。