「ほらね。オレとしてはちょっとフクザツだけどありすはとてもミリョクテキ」 またジェイクが少しだけ困った顔をして笑うから、どうにかしてそれをやめさせたくて慌てて言った。 「で、でも、王子の隣にいる女性としての魅力はないんでしょ!?」 焦ったせいで、思わず斧田さんから聞いたジェイクの言葉を口に出していた。 「おうじのトナリにいるジョセイとして?」 し、しまった! なんでそのこと知ってるんだ?って感じだよね!? 焦りにさらに焦りが重なって、言葉がそれ以上続かなかった。