「これを伊藤君は隠したかったわけね」
「そして王子は、自分以外誰にも見せたくなかった、とか?」
「「キャ〜!」」
盛り上がる2人を尻目に、忍ちゃんがふっと真剣な顔に戻った。
「ありす、もう逃げちゃダメよ?
ジェイクに”今のあなた”がどうしたいかを素直に言うの。
未来は2人で一緒に考えて決めていけばいいんじゃない?」
そう言って、意味ありげに私の腕にはめられたブレスレットに視線を流した。
「う、うん。ありがとう忍ちゃん。
怖がってばかりじゃ何も始まらないもんね。
何もやらないよりやって後悔する方がいいし!!」
昨日はなんとなく斧田さんの前で腕輪を隠したけれど、今日はもう隠さない。
この腕輪を堂々とつけて歩くっていうのは私の覚悟の1つかもしれない。
「そうそう!頑張って、ありす!」
「今日の勉強会が終わったら、私、ちゃんと言う。
ジェイクが好きだから一緒にいたいって。
まだ、好きな人が王子だから、とかそういうのはちゃんと考えられないけど、少しずつ考えていくようにする。
そのためにも一緒にいたいって言ってみる!」
「ファイト!ありす」
「がんばってね!」



