そんなことを考えながらも目の前の問題集をコツコツとやり続けた結果、お風呂の時間が始まる頃に3分の2くらいが終わっていた。
「ありす、前のグループがそろそろお風呂から上がってくるだろうから、私たちも準備しに行こう」
舞子が声をかけてくれて、私とまっつんが立ち上がった。
「今日のお風呂は私たちのクラスが最後だから、勉強時間が途中で途切れなくて結構はかどったよね」
舞子がお風呂に向かう途中で嬉しそうに言ったら、
「それは舞子が集中力高いから。私なんて、途中から疲れて全然問題が頭に入ってこなかったよ〜」
泣きそうな声でまっつんが言うのを聞いて私の顔も緩む。



