奏太の両腕が私の両耳スレスレのところにあって、私は奏太の腕と体と木によって閉じ込められてしまった。
その上で奏太が腕を曲げて徐々に顔を近づけてくる。
「どう?ドキドキする?」
「うっ、すっ、する…」
正直に答えると、満足気に目を細めた奏太の顔が、さらに私へと近づいてきた。
「昨日はみんなの目があったからなんとか踏みとどまったけど。
今は誰もいないし、このままキスしちゃう?」
「っ!!」
天体望遠鏡のところでのやりとりが一瞬で蘇ってきて一気に頬に熱が集まった。
「だ、ダメっ!!」
必死で声を上げると、
「なんで?ジェイクとはしたのに俺とはできない?」
「な、なんでっ!?」
なんで私とジェイクがキスしたこと知ってるの!?
って聞こうと思ったけど、頭も口も全然回らなくて、これ以上言葉が出てこなかった。



