アラビアンナイト



案の定、振り向いた斧田さんは怒りの形相だった。

こ、怖いっ!!

そっと隣の忍ちゃんを盗み見ると、胸の前で腕を組んで仁王立ち。

おまけにこれ以上ないくらいに斧田さんを小馬鹿にしたような目で見てますぅ〜〜〜。

「桂木さん、それってどういう意味かしら?」

斧田さんが怒りを抑えた低い声で忍ちゃんに詰め寄った。

でも、忍ちゃんの態度は変わるどころか、ますます斧田さんを馬鹿にしたような声で

「あら、それ聞いちゃう?
いくら面の皮が厚いあなたでもそれくらいはわかると思ってたけど…。
私の買いかぶりだったってこと?まぁ、説明するのは構わないわ。
それであなたがくだらない茶々を入れなくなるならね」