おまけにその会話をしたのが部屋に戻ってからだったから、ちゃっかり聞いていた舞子とまっつんが、緊張してる理由を問い詰めてきて…。
私が沈黙してるってのに、忍ちゃんってばペラペラ喋っちゃうし!
2人は2人で訳を知った途端、忍ちゃんに便乗してからかってくるし!!
挙句に舞子が
「ついにありすと我が校の王子ジェイク君とのリアル修羅場に遭遇できるのね!」
とか言い出して…。
それに悪乗りしたまっつんが宝塚のスター並みの演技力で
「信じてくれ、ありす!俺には君だけなんだよ」
とか言っちゃったもんだから、舞子もノリノリで
「嘘よ!
あなたみたいな人が私のことを本気で好きだなんて誰も信じないわ!!
もちろん私だって…」
「ありす、どうしたら信じてくれるんだ?
俺が自分の国を捨てれば信じてくれるかい?
それとも、みんなの前で君への愛を誓えば安心かい?」
なんて風に2人で妄想演劇が始まってしまった。
「も〜〜〜!!!」
私は顔を真っ赤にして怒りつつも、まっつんが何気なく言った
”自分の国を捨てれば” っていうフレーズが心にズンときていた。
もちろんまっつんは完全に冗談で言ったんだけど、もし本当にジェイクが言ったら…?



