「忍ちゃん…!」 2人でぎゅ〜っと抱きしめ合っていると、 「2人で盛り上がってるところを悪いんだけど…」 なんて言いながら、それまで黙って話を聞いてくれていた健太がゆっくりと話し始めた。 「ありすの話を聞いてるとさ、確かに一国の王子様と超庶民のお前とじゃいろんなことが釣り合ってないと思う」 なんてことを淡々と言い始めた。 そんな健太を 「ちょっと!」 と忍ちゃんが鋭い声で止めたけど、私は 「まぁまぁ」 と言いながら忍ちゃんをなだめて、健太の言葉の続きを待った。