泣きながら走るから、すっごく息が苦しかったけど、それこそ死に物狂いで走った。 この前のショッピングモールで逃げた時なんて比じゃないくらいに必死だった。 おかげで誰にも捕まらずに宿泊施設の入り口まで辿り着いたけど、逆に入ったところには健太たちがいた。 「あ、おい、ありす!?」 勢いよく入ってきた私の存在に、ふっと振り返った健太が、私の顔を見て驚いた声を上げる。