鑑賞会が終わりということは、私は例の呼び出しに向けて動かなくちゃいけないってこと。 1人で観測室の裏へ行かなくちゃいけない。 しょうがない。 「戻らないと…」 名残惜しかったけど、ジェイクからそっと離れた。 「ありす…」 ジェイクが何かを言いかけたけど、恥ずかしいのもあったし、勉強部屋で点呼を取るまでに呼び出しの一件を終わらせなくちゃいけないだろうっていう焦りみたいなのもあって、その言葉を強引に遮った。