え? なんでここでため息? 奏太は組んでいた腕の片方を解くと、おもむろに長い指でおでこを押さえる。 その姿を見て思った。 「もしかして頭が痛いの!?」 思ったと同時に声に出たんだけど、私の質問に奏太じゃない声で返事が返ってきた。 「伊藤、お前の気持ち、察するぞ!」 ちょっとしたヤジみたいなものが奏太の後ろから飛んでくる。 ? なんのこと? 不思議に思ってヤジを飛ばした男子を見ようとしたら、奏太の肩にポンと誰かの手が置かれた。