でも、だからって本気で遠くに行くつもりもなく、さっき通る時に気になった、ラウンジのドアをちょっぴり開けてみようかな、っていう程度。 だって、お父さんが 「あのラウンジは有料だから、入るにはお金がいるんだ」 って言って、開けさせてくれなかったんだもん。 なーんて心の中でつぶやきながら、初めて見る外国の空港の中をキョロキョロと見て歩いていた。