アラビアンナイト



「そもそも、ジェイクが私のことを、その、す、好き、みたいにみんなが言うのでだってピンとこないんだよね。
おまけに私がジェイクのことをどう思ってるのかなんて、もっとわからないよ」

私はありのままの気持ちを忍ちゃんに告げた。

「そうね…なにがどうなって、ありすのことがあんなに好きなのか…そこは気になるところね。
あと、ありすの気持ちは無理にハッキリさせる必要ないと思うわ。
だって、高校生活はまだ始まったばかりよ?
林間学校なんて、まだ初日だし。
ラブイベントなんて今からドンドン起こるかもだし!
なんだったら星空の下で、なにかがどうにかなっちゃうかも〜!
今からが超楽しみ!」

そう言うと忍ちゃんは足取りも軽く、食堂へ向かっていった。

残された私は、それを唖然と見送るしかなかったけど…。