「ひどい!忍ちゃん!親友だと思ってたのに!
私が毒牙にかかればいいと思ってるんだ!」
「うふふ、人聞き悪いわ。
親友として、もし、ありすが恋をしたのなら全力で応援したいと思ってるだけよ」
「忍ちゃん…!やっぱり忍ちゃんは親友だ!
私たちの友情を疑ったりしてゴメンね!」
感激して抱きつくと、忍ちゃんも抱きしめ返してくれた。
「うふふ、応援するに決まってるじゃない。
さっきの勉強時間、伊藤君とありすのやり取りを見ていたジェイクってば本当に余裕なさそうだったわ。
彼のあんな表情、そうそう見れないわよ?
これから伊藤君とジェイクがどう出てくるかすごく楽しみだわ」
…なんていう忍ちゃんの呟きは小さすぎて。
残念なことに私には聞こえなかった…。



