「はぁ…」 「それにしてもお前すげぇ荷物だな」 そう言いながら、さりげなく私の肩にかかっていたカバンの持ち手を自分の方へと持っていく。 こーゆーとこ、頼り甲斐があって好きなんだけどなぁ。 「重っ!なにが入ってんだよ…」 「そういう健太は荷物少なすぎない?」 「そうか?だって、いるのって着替えが2、3着とジャージと歯磨きセットとタオル位だろ?あとは筆記用具?」 指折り数えた健太が「他に何かいる?」という表情をしてみせる。