その瞬間、ずっと心の片隅でくすぶっていた、”もしかして”っていう気持ちが確信に変わった。 「ある、よ。大事に持ってる。 普段、学校に、は、つけて来れないから…家に大切に、置いてる……」 それでも、どこか信じられなくて、震えそうになる声を必死で抑えて途切れ途切れに答えた。