飛行機に見とれていた私が、パッと彼の方を振り向くと、パチリと再び視線が重なった。 一瞬、ドキン!と心臓が強く脈打った気がした。 この時、彼の強い瞳の力には魔力でもあるんじゃないか、とか、小学生だった私はちょっとファンタスティックなことを考えていた気がする。 でも、私の言葉を拾ってくれたことは純粋に嬉しかった。