『女が怖いのはどこも同じってことか…』 小さく溜息をついて、ジェイクが言った。 『ジェイク様…』 少し眉を下げたセリムが、心配そうにジェイクを見た。 ジェイクはそれを一瞥すると、 『ありすを探してくる』 と言いながら、ゆっくりと立ち上がった。 そして、ありすが姿を消した方へと歩いていく後ろ姿を、やや心配そうにセリムと忍が見送っていた。