アラビアンナイト




今思うと警戒心のカケラもなく、よくも、のこのこと部屋に入ってついていったものだと思うけれど、当時は子供だったし、不思議と初対面の少年は頼り甲斐があるように見えた。

なんというか、彼についていけば大丈夫、というような感じかな。

そして手を引かれるままに行った先は、先ほど彼が立って外を眺めていた場所。