アラビアンナイト



「わかった、そうするよ。じゃあ、また後でね」

伊藤君は優しく微笑むと、彼を待っていた友達と教室から出て行ってしまった。

ぼんやりその後ろ姿を見送っていると、

「じゃあ、私たちも行きましょう」

って言う忍ちゃんの声が。