これが私の日課。


なんでわざわざ隣町まで行くのかって言われると、ただ単純に知り合いに会わないからだ。


学校からはそんなに遠くないこの町だが、この辺りを通って学校に行く生徒は今まで見たことがない。


特にこの公園は、小さい子は遊びに来ても、高校生が来ることなんてまずない。



都合のいい、心地いい場所だと思っていた。



小学生のはしゃぐ声と木々が風に揺れる音だけが遠くから聞こえる心地よく騒がしい空間。


ここで絵を描いていると、とても落ち着くのだ。



何もかもを忘れて、夢中になれるから。







私の見える世界が普通の人と違うなんて、考えなくていいから。