「鈴恵!」

「はーい、今行くよ!」





あれから、どれぐらい経ったかな。
あたし達は、中2になった。

「もぅ。急がないと、遅刻、しちゃうよぉ。」

「まってよ、朝ごはん、食べてないのに。」


「もう、早く!」

しおちゃんの顔にそっくり。



「遥、準備できたよ。」

「遅い!」

「ママ、パパ、言ってきまーす。」

「行ってらっしゃい。」


仲の良い両親の声がした。